女性は妊活の主役であり、まずは女性が腹をくくって動かなければ妊娠は成り立ちません。世の中の妊活カップルは女性のほうが先導するケースが多いですが、男女で熱度が違うことはよくあります。
女性は男性に比べて情緒に傾きがちと言われますが、感情の細かな機微に触れられるのは子育てには欠かせない能力です。しかし、情緒ばかり優先して自分の要望ばかりパートナーにぶつけても、パートナーの理解は得られにくいでしょう。
女性は「理論的に考える、伝える」習慣を率先して付けましょう。なぜ辛いのか、なにが辛いのか、何を助けてほしいのかを言語化して、言語で伝えましょう。
男性向けの『男性も知っておきたい!妊活パートナーの役割とサポート方法①』はこちらから
まず正しい医学知識を共有
不妊治療に限りませんが、医療を受ける際にはカップルで正しい医学知識を共有することが求められます。
たとえば
・女性は35歳を超えると卵子の老化で妊娠しにくくなる
・精液検査をしないと無精子症は見つからない
など、妊娠に関する正しい知識を共有することは、妊活の目標が共有しやすくなります。
インターネットには学術的に正しく、基礎的で分かりやすい情報がたくさんあります。理解度にもよりますが、以下のサイトでは非常に分かりやすく情報が揃っています。
・日本産婦人科学会 不妊症
(https://www.jsog.or.jp/citizen/5718/)
・日本性教育協会 妊孕性と学校教育
(https://www.jase.faje.or.jp/jigyo/journal/seikyoiku_journal_201607.pdf)
具体的な治療法などは、病院で行われている説明会に参加するのがおすすめです。その病院の治療法、治療成績、不妊治療のメリット、デメリットなどを資料とともに紹介します。
オンラインで参加できる病院もあるので、ぜひカップルで参加しましょう。
情報共有ができれば夫婦の協力体制が強化され、治療に対する不安や不満、ストレスなどの軽減につながります。
学術論文では治療について気兼ねなく話ができる環境が、女性の支えになることが報告されています。
情報共有と、気兼ねなく話せる環境作りが男性にも、女性にも欠かせません。
仕事で辛いときは家事分担も
日常生活の協力も、妊活には欠かせません。
多くのご家庭では、家事はどちらかといえば女性が主体的に担っていると思います。
しかし不妊治療で使う薬は強く、副作用などで家事もままならなくなることがあります。妊娠しないことで精神的にも追い詰められやすくなります。
このような状況をパートナーに冷静に説明して、無理のない積極的に家事を分担してもらうことも大切です。
しかしパートナーも仕事などで余裕がないこともあるでしょう。そこで活用したいのは、家電と有料サービスです。
ロボット掃除機や食洗器など、家事を楽にするアイテムは一度使うと手放せなくなるほど利便性に優れています。少々値段は張りますが、積極的に活用しましょう。家電レンタルでお試しするのも一つの選択です。
近年は都市部を中心に、家事代行を行う企業が増えています。家事代行はトラブルを避けるために信頼できるサービスを選ぶ、利用中は必ず家にいるなどの注意は必要ですが、自分たちではできないほど丁寧に家事をしてくれます。
サービスにより異なりますが、家政婦さんが食事の作り置きを作ってくれるサービスもあるので、食事を作るのが苦手な方は依頼すると良いでしょう。
パートナーなどに家事を分担する際には「完璧を求めない」心がけも必要です。
妊娠、出産すると他者に家事を依頼する機会が増えます。完璧主義だと他の人に手伝ってもらうと違和感でモヤモヤすることも珍しくありません。
依頼するときはなるべく完璧を求めない、気になる場所は時間があるときに自分で手直しすれば良い、くらいの余裕を持ちましょう。
ネガティブな感情は言語化を!情緒はまず自助で保つ
妊活や不妊治療は、終わりが見えないマラソンと言われています。努力すれば報われるとは限らず、治療で何百万円つぎ込んでも妊娠の確率を上げることはできますが、必ず妊娠できるとは限りません。
さらに言えば、妊娠が成立しても無事に出産まで育つかは未知数です。
「ままならない」ことの連続が妊活です。
妊活中に正気を保つためにも、世の中にはままならないことがある、ということを自覚し、覚悟を決めることは欠かせません。
辛いとき、不安に押しつぶされそうなときはパートナーに愚痴る前にまず言語化する習慣を付けましょう。メモ書きでいいので、「何が辛いのか」を書き散らして読み返すのがおすすめです。
思考をまとめた上でパートナーに助けてもらいたいことを具体化してから、順序立てて冷静に伝えましょう。
感情的にならず、順序立てて語るという習慣は、子育てに欠かせません。時には感情的に訴えることが必要な時もありますが、それは緊急時だけで、普段は理論立てて話す習慣を付けましょう。
自分の機嫌は自分で取る、情緒は自助で保つことが、女性が心がけるべき妊活の心得でしょう。
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