あ行

AMH

AMHとはアンチミューラリアンホルモン(坑ミュラー管ホルモン)と呼ばれる女性ホルモンの一種で、卵巣内にある前胞状卵胞から分泌されるホルモンです。
AMH検査は卵巣の中に卵子がどのくらい残っているかを調べるための検査です。検査の方法は血液検査になります。AMH検査は卵巣年齢を計る検査といわれています。
AMHの値が低いと妊娠率が低いというわけではなく、妊娠できる期間が限られてくるということを意味しています。
逆にAMHの値が高いから妊娠率が高いというわけでなく、妊娠できる期間が長いということを意味しています。

か行

頸管粘液検査

内診台の上で膣内の卵管粘液を採取して行う。卵管粘液の分泌量を見るだけでなく、排卵前に確認することで排卵日の予測を立てることもできる。

血液ホルモン検査

採血でホルモンが正常に分泌されているかを検査する。通常は生理の2~7日目くらいに1回、高温期(黄体期)に1回行う。
男性に対しても血液ホルモン検査を行う場合があり、男性は血液中のホルモンの数値から、精子を作る機能に問題がないかがわかる。

黄体期

月経周期の一つで排卵が終わってから次の月経までの期間のこと。黄体ホルモンが分泌され、基礎体温が高温期を示す。
低温期に比べて0.3~0.6℃くらい基礎体温が上昇する。人によっては様々な深い症状が現れる場合もある。

抗精子抗体検査

採血で血中の抗精子抗体の有無を調べる。抗精子抗体があると精子の運動能力や受精能力を阻害してしまうため、体外受精へ進むかの判断に使われる。

さ行

子宮筋腫

子宮筋腫は子宮の壁(筋層)の中に発生する良性の腫瘍です。30歳以上の女性の20~30%にみられる珍しくない腫瘍です。
悪性の腫瘍(がん)ではありませんが、痛みや貧血など様々な症状の原因となります。
腫瘍ができる場所により症状も違ってきます。
妊娠しにくいといったことや、流産しやすいという症状もみられます。
筋腫は女性ホルモンの影響を受けて大きくなるため、閉経して女性ホルモンが出なくなるに従い筋腫も縮小します。

子宮内膜症

子宮の内側にしか存在しないはずの子宮内膜という組織が卵巣など、子宮以外の場所にできて増えてしまう病気です。
ピルを服用することで、子宮内膜症を予防することができます。

子宮卵管造影検査

膣からカテーテルを挿入し、造影剤を流し込みレントゲン撮影を行い子宮卵管の通過性を見る。

脊椎裂

脊椎裂(せきついれつ)は、胎児の神経管閉鎖不全の一種で、胎児が成長する過程で背骨の形成に異常が生じ、脊椎の一部が完全に閉じないことによって発症します。この状態によって、脊椎の骨や脊髄が正常に形成されず、神経管の開口部から神経が露出してしまいます。
脊椎裂は、軽度の場合は症状がほとんどなく、検査で偶然発見されることもあります。しかし、重度の場合は脊髄に障害が生じ、脊髄の神経が圧迫されたり、腰椎部分の神経に障害が生じたりするため、尿失禁や便失禁、足のしびれや麻痺、歩行困難などの症状が現れることがあります。
治療は、重症度や症状の程度に応じて手術や保守的治療が選択されます。手術には、脊椎を閉じる手術や神経の解放手術などがあります。保守的治療には、症状の改善や合併症の予防のため、物理療法や薬物療法が行われることがあります。

た行

体外受精

通常は体内で行われる受精を体の外で行う不妊治療のひとつです。体内から取り出した卵子を体外で精子と受精させ、培養(胚培養)して発育した卵を子宮内に戻します。
不妊治療の中で最も妊娠率が高い方法です。

タイミング法

最も妊娠しやすい最適な日時(タイミング)を予想して、そのタイミングで性交渉を行うように医師が指導することで妊娠を目指す方法です。
超音波検査や血中ホルモン値などを参考にして排卵日の予測を行います。
不妊治療の中で金銭的・肉体的な負担がもっとも少なく、自然な妊娠に近いため不妊治療の最初に行われる方法です。

超音波検査

膣から超音波を発信するプロープという機械を挿入し、子宮筋腫や卵胞の腫瘍の有無、卵胞の発育の状態、排卵の有無を調べる。

な行

は行

フーナー検査

性交渉をしたあと、12時間以内に来院して子宮頸管粘液中の精液を採取して、精子の数や運動状況を観察し、精子と頸管粘液中の相性を見る検査。

ま行

無脳症

無脳症(むのうしょう)とは神経学的奇形の一つで大脳や小脳が欠損したり、小さかったりします。無脳症の原因ははっきりとは解明されていませんが、葉酸代謝に関連があることがわかっています。そのほかの要因としては母親の肥満、糖尿病(type 1)、妊娠初期の発熱、ヒ素中毒、抗けいれん薬なども関連が指摘されています。
無脳症の発症リスクを低減するものとしてビタミンBの一種である葉酸の摂取が挙げられており、厚生労働省が勧告しています。
人種によって発症の頻度に差があることがわかっており、遺伝的要因が関係すると考えられてもいます。日本での発現率は10,000人に対して1人であす。
妊娠4ヶ月以降であれば超音波診断で診断が可能です。
治療法は発見されていません。妊娠損失、流産、死産となることが多いですが、出産に至った場合でも重度の脳奇形であるため生存を続けることは困難です。

や行

ら行

わ行

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