やっと秋が到来!臨機応変に冷え対策を

妊活コラム

9月になっても真夏のような気温が続きましたが、ようやく暑さが和らぎました。
ようやく一息つけるシーズンになりましたが、まだ夏場の習慣が抜け切れていないのではないでしょうか。
まだ日中は暑い日が続きますが、朝晩だけでも「温活」を意識した生活に戻しましょう。

まだ暑いと油断しがちですが、2か月後の12月には強い寒波が来る予定です。日本気象協会は東日本より南では平年以下、北日本も平年並みの寒波が来る予報を出しています。
「まだこんなに暑いのに…」と油断しがちですが、厳しい冬はもう間近に迫っています。「本格的な温活の準備」を始めましょう。

「冷え」は妊娠を遠ざける?

冷えと妊娠率の因果関係は、はっきりと分かっていませんが間接的には関連があることが示唆されています。約70人の小規模な調査では、不妊女性の77%が冷えを自覚していました。そして妊娠、出産を経験した女性は冷え性が改善される
血管の拡張と収縮をコントロールする自律神経のトラブル(血管運動神経障害)があると、不妊リスクになる可能性があると考えられています。

現代医学では結論は出ていませんが、血流悪化=冷えは間接的に悪影響が出ることは想像できると思います。
体が冷えると血管が収縮して、血行が悪くなります。血行が悪くなると細胞を通過する赤血球の数が減り、細胞に酸素や栄養が届きにくくなります。
卵巣や子宮など、生殖に関わる臓器への栄養が減るため、子宮内膜が育ちにくいなどの悪影響が出る可能性があります。
血管を広げる作用があるビタミンBの一種、アルギニンのサプリメントを摂取すると子宮内膜が厚く育ちやすくなることが知られています。逆説的に、血流悪化が子宮内膜の成長を妨げる可能性はあります。

ただし、冷えがなければ妊娠しやすくなる、という単純なものではありません。排卵障害や卵管の詰まりなど、不妊の原因を特定する検査は必要不可欠です。原因を突き止め、効果的な治療を受けなければ妊娠はままなりません。
検査を受けた上で大きな理由がない場合は、不妊治療を受けながら冷え対策を行いましょう。



臨機応変な冷え対策を!今から冬に備えましょう

10月から一気に気温が下がり、地域によっては10℃以下になることもあります。北海道では暖房を付けないといけない日が増える時期です。
一方で本州以南では、昼間は30℃を超える日もあります。冷え対策はお住いの地域や気候に合わせて行いましょう。

レッグウォーマー、腹巻は臨機応変に

10月は多くの地域では昼間は暑くても、夜は肌寒いと感じる時期です。
就寝時だけでも薄手のレッグウォーマーを付けましょう。足首だけカバーする短いレッグウォーマーでも保温効果があります。
腹巻は薄手のシルク製をおすすめします。シルクは適度な保温効果と保湿効果があるので、汗でべったり濡れるリスクが少ない肌着です。
しかし、暑苦しくて眠れないときは、無理して付けなくても構いません。無理して付けると汗で蒸れ、気化熱で身体を冷やしてしまいます。

湯船に浸かる習慣を

夏場は身体が暑くて、ついシャワーだけで済ませてしまうこともあったでしょう。しかしこれからの季節はぜひ、湯船に浸かってのんびり入浴しましょう。
入浴は副交感神経を優位にして、深いリラックス効果があります。自律神経を整えるためにも、入浴する習慣を付けましょう。
38℃程度のぬるめの湯に15分ほど浸かると良いとされていますが、無理のない範囲で構いません。ただ、熱い風呂に入ると交感神経が優位になり興奮状態になるので、温度は調整しましょう。

冷たいドリンクは控えましょう

これからの季節は、アイスコーヒーや冷たいドリンクのガブ飲みは控えましょう。
夏場は冷たいものを摂取して体を内部から冷やさないと熱中症を発症するリスクがありました。その頃の習慣がまだ残っていると思いますが、今の気候では身体を内部から冷やす原因になりかねません。なるべく常温~温かいドリンクを飲みましょう。
しかし、30℃を超える環境なら、冷たいドリンクを飲んで積極的に身体を冷やす必要があります。

適度な運動で程よく筋力を付けましょう

夏場はとても外で身体を動かせる環境ではなかったですが、今なら真昼でも屋外でスポーツができます。
ぜひ適度な有酸素運動を始め、程よく筋肉を付けましょう。

筋肉は身体を動かすだけでなく、収縮するたびに静脈の血流を動かすはたらきがあります。特に足のふくらはぎは収縮すると、足の血流が心臓に戻りやすくなります。
ウォーキングやストレッチなど、軽い運動を続けましょう。特別な運動をしなくても通勤時に足早に歩く、階段を積極的に使うだけでも効果があります。
普段履いている靴をウォーキングシューズに替えて、外出する習慣を付けましょう。歩く際はお尻を軽く締め、背筋が伸びるイメージで歩くと効果的です。

さわやかな秋晴れの中、颯爽と歩くと心が晴れやかになり、精神的にも前向きになれるでしょう。



参考サイト

Tenki.jp 長く続いた高温傾向に終止符?11月以降急な寒さで日本海側は大雪も 冬の天候見通し

OMRONオムロン式美人 冷えにくいからだづくりのために有効な運動はありますか。

J-STAGE 全日本鍼灸学会雑誌 女性の冷え症状と不妊症との関係について

はなおかIVFクリニック品川 L-Arginineの不妊治療における効果

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