いよいよ冬到来!?本格的な温活の準備をしましょう

妊活コラム

やっと涼しくなったと思ったら、木枯らし一号の到来で突然冬の気候になりました。
妊活に限らず、女性は冷えやすい体質です。男性に比べて筋肉量が少ないので、どうしても冷えやすくなります。
きちんと対策すれば冷えを和らげ、血流の流れが良くなります。血流が良くなれば子宮や卵巣への血流が増え、酸素や栄養を運びやすくなります。
一方で、突然温かくなり、汗をかくことがあるのがこの時期です。
温暖化が進み「暑さ対策をしながら冬支度をする」という難しい時代になりましたが、臨機応変に対処していきましょう。

「首」と「胴」の保温は必須!?ウール混のレッグウォーマーもおすすめ

温活の基本は「首と胴体の保温」です。これは原則的に一年中変わりません。(気温34℃以上か、33℃以下でも湿度が高い時は除きます)
最優先で温めたい場所は胴体と足首です。冷気は重く、地面に近い場所に溜まりやすいので、足首は特に冷えやすい部位です。胴体には重要な臓器が集まっているので、真っ先に温めたい場所です。

素材は綿や化繊でも構いませんが、気温5℃以下になる地域ならウール混か、シルク素材がおすすめ。
シルク素材は薄手でありながら保温性と、通気性に優れた素材です。少し値段は張りますが、一年中使える素材です。
シルク腹巻は伸縮性に優れ、妊娠後も臨月まで使うことができます。妊活の後にも活用できるのは大きな利点です。

寒い時期は、差し支えがなければ52cm以上のロング腹巻をおすすめします。30cmほどの短い丈は丸まってしまい、保温効果が期待できないことがあります。
胸からお尻まですっぽり覆うと、ズレを防ぎ、胴体からお尻まで保温することができます。

ロング腹巻は通販でないと入手しにくいですが、スーパーの衣類コーナーにある男性の腹巻でも代用できます。
男性の腹巻は日本製で綿、ウールなど自然素材のものが多く、シルク混でも2,000円以下で購入できます。
男性は女性より骨盤が狭いので、スリムな造りになっています。男性用の腹巻は1つ上のサイズを購入しましょう。Mサイズの方はLが適正です。



適度な運動で筋肉を付ける

冷え対策は保温など「守りの対策」が目立ちますが、栄養や生活習慣など「攻めの対策」も欠かせません。
攻めの冷え対策の代表格は運動です。ぜひ日々の習慣にしてみましょう。

筋肉は身体や内臓などを動かすために欠かせませんが、収縮することで熱を発する役割もあります。
筋肉は熱を発生させる臓器の一つであり、運動することで筋肉が熱を生み出し、体温を上げることができます。
さらに筋肉量が増えることで基礎代謝が上がり、普段からエネルギーを多く消費する体質になりやすくなります。程よく筋肉を付けることは冷え症の改善や、ダイエットしやすい体質に変化します。
医学的な肥満体形の方や血糖値が不安定な方は、排卵障害を引き起こすPCOS(多嚢胞性卵巣症候群)のリスクが上がります。程よく運動してダイエットを行い、筋肉を付けると、PCOSのリスクを下げる可能性があります。
筋肉が発達すれば俊敏に動けるようになるので、出産後の子育てにも大いに役立ちます。

筋肉を付ける運動、といってもボディビルダーのようなハードワークを行うことはおすすめしません。
有酸素運動のウォーキングや軽いジョギング、ヨガ、ストレッチなどが最適と言われています。
これらの運動は程よい刺激で骨を鍛え、筋肉に負荷をかけることで程よく鍛えることができます。また、長時間の運動が難しい方でも、日常生活の中で階段を使う、家事をしながら体を動かすなど、できる範囲で体を動かす習慣を取り入れると良いでしょう。

運動はただ動かすだけでなく、できれば呼吸も意識しましょう。特にヨガは、深い呼吸をしながら行うことで効果を発揮します。
呼吸は「吐く」ことを意識しましょう。吸うのはしっかり吐き切れば自動的にできますが、吐くのは意識的に行わないと、浅い呼吸しかできません。より深く呼吸をしたいときは、お腹の底からしっかり吐き切りましょう。
酸素が体中に行き渡り、血行が促進されるので、体が温まりやすくなります。腹筋を使うので、お腹の底から熱が発生します。
ただがむしゃらに動く無理をせず自分のペースで続けることが大切です。

運動後には早めに乾いたタオルで拭き取る、着替えるなどして冷えを防ぎましょう。汗をかいたまま放置すると一気に冷えが進んでしまいます。
早めに風呂に入るのもおすすめです。風呂から上がったらすぐに髪を乾かして、温かい肌着を身に付けましょう。

仕事環境も冷え対策を

部屋の保温対策も気を付けましょう。
デスクワークが多い方はひざかけを使う、サーキュレーターを上に向けて部屋全体に空気を回すことも、適度な気温を保ちます。
ただ、複数人がいるオフィスなどは定期的な換気は欠かせません。適切な換気は新型コロナなど感染症を防ぎ、酸素低下を防ぐので集中力が上がります。
二方向の窓をほんの少し開けるだけで良いので、保温と同時に換気も徹底しましょう。



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