妊活中はいろいろと気を付けたいことがあります。
面倒だと思うかもしれませんが、これらのことは妊娠中でも気を付けないといけません。
妊娠中は赤ちゃんを守るためにも、さらに厳しい制限が必要です。「妊娠の訓練期間」だと思って、無理のない範囲で実践してみましょう。
健康にも良いので、日々のパフォーマンス向上も期待できます。
冷え対策(温活)
体温は筋肉の収縮で発熱します。女性は男性に比べて筋肉が少ないため、冷え性になりやすい傾向があります。
血行が良くないと血流が不足して、卵胞や子宮内膜の成長の妨げになる可能性があります。ぜひ出来る範囲で冷え対策、温活に取り組みましょう。
冷え対策は腹巻やレッグウォーマーなど着用、運動や血流改善など「加える温活」と、冷たいものはカフェインを控える「引く温活」の2種類があります。
・腹巻、レッグウォーマー、アームウォーマーなどで保温
胴体と首は冷えやすいので、汗をかかない程度に保温しましょう。
冬はもちろん、夏も冷房などで意外と冷えやすい環境です。薄手のレッグウォーマーなどで保温すると、冷え予防になります。
着けるタイミングや素材は、汗をかかない程度のものが理想です。高価ですが、程よく汗を放散して保温効果に優れたシルクは、一年中使える素材です。難しい場合は綿やウールなどでも十分効果があります。
・程よい運動
運動は筋力を付け、血流改善に大きな効果があります。
しかし無理にジム通いなどはしなくても構いません。よく歩く、エレベーターは止めて階段を使うなど、普段よりよく動くように心がけするだけでも効果が期待できます。
足は、ふとももをしっかり上げて歩く習慣を付けましょう。これだけでも意外と体力を使います。
・冷たいもの、カフェインを控える
身体を冷やさないためには、冷やすものを摂取するのを控えるのも効果があります。
冷たいものが冷えやすのは分かりやすいですが、カフェインの入った飲料はホットでも体を冷やす作用があります。
カフェインは血管を締める効果があり、血行が悪くなるためです。
コーヒーや紅茶は美味しいですが、ホットでも1日数杯ほどに留めて、ふだん飲むのはノンカフェイン飲料に切り替えてみましょう。
ただし体温以上の高温の日や、風邪などで体温が上がっているときは身体を冷やすことが第一です。身体を冷やさないと熱中症になるので、遠慮なく冷たいものを摂取して下さい。
規則正しい生活を
大事なことですが、なかなか継続が難しいのが「規則正しい生活」です。
完璧にしなくて良いので、無理のない範囲で改善していきましょう。
・バランスの良い食生活
食事はタンパク質、脂質、炭水化物をバランス良く、よく噛んで頂きましょう。
女性はタンパク質不足になりがちなので、献立には積極的にタンパク質を加えましょう。
もちろん肉も良いですが、不飽和脂肪酸が豊富で血流を改善する魚や、イソフラボンが多い大豆製品などは妊活にも大いに役立ちます。
コンビニ食も近年は健康的なメニューが増えています。野菜がたっぷり摂れるメニュー+タンパク質系のおかずを1品加えると、大変バランスが良くなります。
冬のシーズンは簡単にできてボリュームたっぷりの鍋もおすすめです。出汁を替えると飽きずに食べられます。
ビタミンEは血流を改善して、子宮内膜の成長などに良い作用が期待できる栄養素です。おやつにアーモンドを食べるなど、手軽に摂取する習慣を付けると良いでしょう。
・同じ時間に起きて寝る習慣を
早寝早起きして、起きたら太陽の光をたっぷり浴びると脳の視床下部が正常に働きます。
起きて太陽光を浴びるとセロトニンが分泌され、心が満たされストレス耐性を上げることができます。前向きな妊活には必要不可欠なホルモンでしょう。
夜勤がある方でも、できるだけ同じ時間に起きて寝る習慣を付けると、視床下部の混乱を減らすことができます。寝ている間は暗くして光の刺激を減らす、起きたら強い光を浴びてしっかり目覚める、などの工夫で、ある程度改善することができます。
それが難しい方は、ベッドにスマホを持っていく習慣を止めるところから始めましょう。
眠る時間にスマホの光を目に入れると、寝つきが悪くなります。
感染症予防は徹底しましょう!
感染症は妊活をする上で大きな障害になることがあります。
特に性病、クラミジアや淋病、梅毒などは不妊を引き起こし、胎児に深刻な障害を負わせます。
不妊治療中なら病院で定期的に性病検査を行いますが、自己流で妊活をしている方は検査をする機会がありません。
妊活を始める際は不妊治療を受けなくても良いので、妊活中は定期的に夫婦同時に性病検査をすることをおすすめします。
服薬さえすれば治る病気なので、もし陽性の場合はきちんと夫婦で服薬しましょう。
新型コロナウイルス感染症も妊活に深刻な影響を与えることがあります。
特に男性のダメージが深刻で、後遺症でEDや精液コンディションを大幅に下げることが知られています。
体外受精などを行えばクリアするトラブルではありますが、感染後は精液検査を受けることをおすすめします。
感染症予防は三密(密集、密接、密閉空間)をできるだけ避け、換気を徹底する、室内や公共機関、人が多い場所ではマスクを着ける、手洗いを徹底するなどで対策できます。感染しても後遺症を減らすには、ワクチン接種が効果的です。
インフルエンザ対策も同様です、ぜひこれからも感染症対策を実践していきましょう。
参考サイト
グンゼ 【医師監修】妊活にも効果あり?体にいいこといっぱい!「温活」の方法・効果とは?
ソフィアレディースクリニック 不妊治療中に日常生活で女性側が気をつけることがありますか?
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