女性が妊活で気を付けることは、まずは「規則正しい生活」に向けて改善することでしょう。
不妊治療中なら諦めずに通院する、薬をきちんと服用することも必要ですが、まずは自分という体の土台を築くことが必要です。
「規則正しい生活」と一言で言っても、人によってはハードルが高いでしょう。
具体的に改善するポイントを紹介します。
できるだけ同じ時間に起きて寝る生活を
規則正しい生活といえば、十分に睡眠時間を取る、早寝早起きが挙げられます。
眠る間に脳下垂体から女性ホルモンの分泌を促すため、しっかり寝ることは妊活の第一歩です。
しかし、看護師や介護士などの職に就かれる方は夜勤などがあり、なかなか同じ時間に寝ることが難しいこともあります。その場合は「できるだけ同じ時間に寝て、起きる」ことを心がけると良いとされています。
寝る時間がバラバラだと自律神経が乱れやすいですが、昼勤でも夜勤でも同じ時間に寝ることで、自律神経への負荷を減らせます。
目まぐるしく昼勤、夜勤を繰り返すよりも、無理のない範囲で昼勤、または夜勤を続けてみましょう。
バランスの取れた食事を簡単に摂る方法
バランスの取れた食生活を安価で実現したいときは、自炊が一番です。
が、仕事が忙しすぎて調理どころでない方はたくさんいます。
辛い時はコンビニ総菜でも構いません。その際はヘルシーなメニューを選ぶことをおすすめします。
コンビニ弁当といえばハイカロリーで栄養が偏っている印象がありますが、近年は野菜たっぷりのヘルシー系メニューが増えています。
特にセブンイレブンはその傾向が強く、カップデリという小鉢型のミニパックを組み合わせると、量控えめで栄養バランスの良いメニューが組み立てられます。
各コンビニでは安価なカット野菜も置いていることも多いので、これを活用するとより便利です。
野菜炒めセットのカット野菜を皿に移し、豚肉や木綿豆腐などを乗せて、ラップをしてレンジでチンするだけで一品完成します。
週末に調理できるなら、1週間まとめて料理を作り、冷凍保管することもできます。冷凍するとビタミンCは壊れるので、別途フルーツなどを添えてバランスを取りましょう。
感染症に要注意!
「感染から遠ざける生活習慣」も必要です。
妊娠を妨げる感染症は、梅毒やクラミジアなど性病と、新型コロナウイルス感染症の2種類あります。
性病は不妊治療を始めるときに夫婦で検査しますが、もし陽性なら夫婦で治療をする必要があります。
幸い、これらの感染症は抗生剤で完治できますが、きちんと決められた日数服薬する、当面はコンドームなどを付けるなど対策が必要です。もし陽性になれば、女性は卵管の詰まりなどがないか、必ず検査を行いましょう。
新型コロナウイルスに感染すると、後遺症で男性の精子が大きく減ることが知られています。乏精子症になる方が25%も出たという統計もあり、気軽に感染していい感染症ではありません。
感染後、体調が回復して10日以上経ってから、精液検査を受けることをおすすめします。
新型コロナウイルスに感染しない、感染させないためにも不織布マスクの装着、手指の消毒、換気の徹底、できるだけ三密(密集、密閉、密接)を防ぐことを徹底しましょう。定期的(最低限、一年に一度)にワクチン接種を行うと、重症や後遺症リスクを下げることが知られています。
※リスクを下げても現行のワクチンでは20%が10%になる程度なので、日々の対策も怠らずに行いましょう。
ニュースになりませんが、現在でもコロナは定期的に感染拡大しています。
国立感染症研究所では週報を挙げているので、定期的に感染状況を確認して、臨機応変に対応しましょう。
出典:https://www.niid.go.jp/niid/ja/2019-ncov/2484-idsc/12015-covid19-surveillance-report.html
禁煙は今日から実践しましょう。
今日からできる効果が高い妊活に向けた生活習慣があります。禁煙です。
もしご自身が、またはご家庭に喫煙者がいるなら、今日から禁煙しましょう。
ご自身が喫煙しなくても周囲に喫煙者がいると、副流煙を吸い込みやすく健康を損ねます。
タバコに含まれるニコチンなど化学物質は、血流を大きく悪化させます。さらに活性酸素を増やし、卵子を含む細胞を老化させやすくします。妊活にはもちろん、美容や健康面でも「喫煙は、百害あって一利なし」なのは間違いありません。
無事に妊娠、出産できても、タバコの副流煙が原因で乳児が突然死する「SIDS」(乳幼児突然死症候群)のリスクが上がります。
妊活の先には妊娠、出産、育児という大イベントが控えていますが、喫煙習慣はその全てに悪影響を与えます。妊活に取り組むなら、今日から禁煙しましょう。
自力で禁煙するのは禁断症状で辛いので、禁煙外来がある病院で管理してもらうことをおすすめします。比較的スムーズに、禁断症状を最大限に減らしながら禁煙にチャレンジできます。
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