今から冷え対策の準備を!晩夏から秋の冷え予防

妊活コラム


今年の夏は記録的な暑さでした。命の危険がある暑さに冷える習慣が続いた方が多いと思います。
しかし、これから暑さも収まり秋を迎える時期、今から生活を見直し、冷え対策をすることをおすすめします。
まだ残暑が残る9月から、本格的な秋が始まる10月上旬頃までの、簡単にできるけど効果的な冷え対策を紹介します。ほんの少しの手間でしっかり適度な保温ができますよ♪

しかし今年は異常気象で突然の気温変化が起こりやすい傾向があります。
時期に関わらず、湿度が高い日、35℃以上の猛暑日には「体を冷やす対策」「冷たいドリンクで水分補給」を最優先で行いましょう。

薄い腹巻き・薄手のレッグウォーマーを着ける

異常な暑さに見舞われた時期は、クーラーが命を繋げる生命線でした。
体を適度に冷やさないと熱中症で倒れるほどの緊急事態でした。熱の災害と言っても良いほどで、冷え対策よりも体温を冷やすことに重点を置くべき時期でした。

夏場は腹巻きやレッグウォーマーを外したと思いますが、そろそろ薄手の腹巻き、レッグウォーマーを着けましょう。
腹巻きは綿100%か、薄手のシルク製がおすすめです。朝晩は涼しい日も増えたので、特に就寝時は着けておきたいですね。
昼は職場や生活空間によりますが、屋外に長くいるなら外す、比較的涼しいなら着ける、と臨機応変に対応しましょう。
まだまだ暑い日はあるので、冷えを嫌って無理に着けるのはおすすめしません。
特に綿は汗を吸いやすく、肌に張り付いて熱を奪います。汗だくになるほど暑い、湿度が高い時はシルクか、いっそ外しておきましょう。
厚手の下着は暑く、汗を吸って体を冷やします。今の時期は薄手の下着がおすすめです。



冷たいドリンク、食べ物はそろそろ控えめに

今は一年中冷たいドリンクやアイスクリームが食べられますが、妊活にとって冷えは大敵です。
冷たいものは体の内側から強く冷やす力があるので、体温を下げる必要がある夏場には良かったのですが、そろそろ常温か、温かいドリンクに変えましょう。
冷たいドリンクやアイスクリームは冷えの原因になります。しかし癖になりやすく、もう秋なのに冷たドリンクを飲む習慣が抜けないことはよくあります。
体調が良く体温以下の気温なら、できるだけ控えましょう。しかし体調不良で高熱が出ている場合や、残暑で35℃以上ある日は別です、冷たいドリンクでしっかり体温を下げましょう。

氷をかじらないと精神が安定しない、という方がいますが、これは氷食症(pagophagia)という病気の可能性があります。
氷食症は鉄欠乏性貧血、鉄分不足で起こるとされています。鉄のサプリメントを飲むなどして、鉄分補給をすると収まることがあります。鉄分は食品からも摂取できますが、鉄は吸収しにくい栄養素です。ビタミンCと一緒に摂取すると、いくらか吸収されやすくなります。
鉄分不足は赤血球の数が減り、細胞に十分な酸素と栄養を運びにくくなります。妊活にも好ましい状態ではありません。

氷食症の方は、できれば内科で血液検査を受けて、原因を調べることをおすすめします。

適度な下半身の運動で、筋肉を鍛えましょう

秋はスポーツの季節です。
夏場は体を動かすのを休んでいる方も、そろそろ有酸素運動を再開することをおすすめします。
運動といっても本格的な運動をする必要はありません。「ふだんよりよく歩く」「階段を使う」「1~2kmほど多めに歩く」だけでも立派な有酸素運動です。
都市部の人は比較的よく歩く環境がありますが、車社会の地方在住ではなかなか歩く機会がありません。地方在住の方は特に意識して家を出て歩く、階段や坂を登ることを心がけて生活しましょう。

歩くときは、できれば「太ももを上げる」ことを意識すると、さらに効果が高まります。太ももを上げると大腿部の筋肉を使い、ちょっとした有酸素運動になります。
ふだんは足を引きずるように歩く方がいますが、太ももを鍛えるとしっかり脚が上がり、姿勢が良くなります。健康にも美容にも良いので、ぜひ「太ももを上げる」ことを意識しましょう。意外とエネルギーを使うので、初めはすぐ疲れるかもしれません。
特に太もも、大腿部の筋肉を使うことは、冷え対策にも効果があります。
大腿部は大腿四頭筋など大きな筋肉が多く、これらを使うだけで筋肉が伸縮してエネルギーが生まれます。
このエネルギーが体温になり、冷え解消に効果が期待できます。足腰が強くなり、妊娠後、出産後の健康を支える効果もあるので、ぜひ下半身の筋肉を鍛えましょう。

下半身を鍛えるのは階段の上り下り、スクワットが効果的です。ステッパー、エアロバイクなど室内運動器具があれば理想ですが、なくても十分に鍛えられます。
スクワット初心者の方は、お尻が下がる位置に椅子を置いて、軽く触れる程度まで腰を下げると安全です。はじめは5回からでも構いません、正しいフォームで始めましょう。

現在(2023年9月中旬現在)新型コロナウイルスやインフルエンザウイルス感染症が爆発的に増加しています。
運動は屋外か換気がしっかりした場所で行う、人が多い場所では運動中でもマスクをするなど、感染症対策を徹底しましょう。
感染が不安な場合は、室内運動でも効果があります。



参考サイト

羊土社 レジレントノート第35回 氷をバリバリかじる人は病気?

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