妊活をサポートする初秋の冷え、暑さ対策

妊活コラム

9月に入っても猛暑が続いていましたが、ようやく朝晩の気温が下がりはじめました。
暑さに慣れた身体には、対策をしないと冷えが入り込みやすくなります。血流の悪化や体調不良などを引き起こしやすい時期です。
一方で、まだ熱波が来ることもあり、完全に秋モードにするには難しい時期です。

秋の始めの冷え対策は、「冷え」と「暑さ」どちらも対処する必要があります。

「寝る前のレッグウォーマー」は忘れずに

昼は暑くても、朝晩は冷える日が増えています。
今の時期から「寝る前にレッグウォーマーを着ける」習慣を復活させましょう。
就寝時は体温が下がり、基礎体温(生命を維持するために必要な体温)まで落ちます。昼間に比べると、どうしても冷えが入りやすくなります。

特に、夜にこむら返りで起きてしまう時は、足に強く冷えている可能性があります。(水分不足、ミネラル不足などの場合もあります)
レッグウォーマーで程よく足を温めると、こむら返りを減らせるかもしれません。安眠対策にもレッグウォーマーは簡単、おすすめの冷え対策です。
本格的に冷える夜なら、併せて腹巻も付けましょう。

スポーツの秋!無理のない範囲で有酸素運動を

スポーツ、特に有酸素運動は血流改善や筋肉増強効果がある「攻めの冷え対策」。
あれもダメ、これもダメという守りの冷え対策ではないので、ポジティブに実践できます。
あなたの運動習慣に合わせて、少し息が弾む程度の有酸素運動を始めてみましょう。

今の時期なら外で活動しやすいので、屋外の運動がおすすめです。日光を浴びると妊活に欠かせないビタミンDが体内で生成されるので、妊活に役立ちます。
ウォーキング、ジョギングやサイクリングなど、続けやすい運動を始めましょう。ただし、ジョギングはやりすぎると膝を痛めるので、慣れないうちは短時間に留め、徐々に時間を伸ばしていきましょう。

室内運動もおすすめです。室内運動なら雨でもできるので、ヨガ、筋トレ、ストレッチ、エアロビクスなど、好きなジャンルに挑戦してみましょう。YouTubeなどの運動系チャンネルで手軽に実践できます。
踏み台昇降、エアロバイクなど、室内運動器具での運動もおすすめです。
ジムに通うのも良いですが、感染対策をきちんと行っている施設に通いましょう。感染対策で不織布マスクは必ず付けましょう。



冷たいドリンク、食べ物は控えて、湯船に浸かる習慣を

今年の夏は非常に暑く、命を守るために冷たい飲料や食べ物が必要でした。しかし、命の危険が迫る暑さは徐々に減っています。
つい暑くてアイスコーヒーやかき氷などに手が伸びがちですが、これからの季節は極力冷たいものの摂取は控えましょう。
ついシャワーで済ませてしまう入浴も、これからは湯船に浸かる習慣を付けましょう。

冷え改善の基本として意識したいのが「体を内側から温める」ことです。
私たちは無意識のうちに、食事や飲み物で体温に影響を与えています。特に冷たい飲み物は、体内を一気に冷やし、血行不良、内臓機能の低下などの原因になりかねません。
先月までの高温多湿な時期は、冷たい飲み物は熱中症を避けるために「必要なもの」でした。しかし今からは「嗜好品」になります。
嗜好品をゼロにするのは辛いですが、「嗜好品である」という意識は持っておきましょう。コーヒーやお茶はアイスからホットに、ペットボトルのお茶から自分で淹れた温かいお茶に変更していきましょう。
ただし、昼間はまだ猛暑になる日があります。32℃を超える日、身体に熱が籠りやすい湿度が高い日中などは、冷たいドリンクなどで適時身体を冷やしましょう。

温かいドリンクなら、今の時期ならコーヒーや紅茶などでカフェインのあるものでも問題ありません。カフェインは交感神経を刺激して血管を細く縮めるので本来は身体を冷やしますが、まだ気温が高い時期なので問題ないと考えます。ただし1日数杯程度に留め、過剰摂取は控えましょう。

他にも冷え性改善に欠かせない習慣が「湯船に浸かる」ことです。
暑い時期はシャワーで済ませがちですが、今からの時期は入浴する習慣を付けましょう。
入浴は体全体をお湯に浸すことで、血行が促進され、体温を効率的に上げることができます。
可能なら、少しぬるめの38〜40℃くらいの湯に10分以上浸かるのが理想的です。副交感神経が優位になり、血管が開き血流の改善を促します。
熱いお湯に短時間だけ浸かると交感神経が優位になり、リラックスできません。体の芯まで温まる前に浴槽から出てしまうので、「ちょっと温いかな?」程度の温度に下げましょう。
ぬるめのお湯にじっくりと浸かる方が体温を安定させる効果が持続します。しかし、まだ暑い時期が続くので、無理せず短時間で済ませても問題ありません。

冷えの改善には、日々の小さな習慣を続けることが効果的です。しかし暑い日、湿度が高い日は引き続き、熱中症対策が必要です。杓子定規に冷え対策ばかりを続けると、かえって体調を崩しかねません。
気温や湿度と相談しながら無理のない範囲で、冷え改善対策を取り入れ、健康的に過ごしましょう。



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