いよいよ12月になり、本格的な冬になりました。
寒波が来る日も増え、ようやく日本全国が晩秋~冬らしい気候に入りました。関西より西では紅葉が見ごろになった地域が増えています。
一方でまだ秋めいた気候の日もあり、日差しが強く感じられることがあります。仕事や生活習慣によっては「汗対策」がまだ必要なこともあるでしょう。冬が始まったばかりで、まだ体が寒さに慣れていないこともあります。
今回は「素早く温める方法」と「冬の汗対策」について紹介します。
胴体と3つの「首」を保温する
冷え対策の基本は、胴体と3つの首(首、手首、足首)を温めることです。
腹巻とレッグウォーマー、マフラー、アームカバーの4つのフルセットなら、厚着をしなくても冷えにくくなります。
特にデスクワークなどで、あまり体を動かさない方はアームカバーを付けるのをおすすめします。
ボディラインに響かない薄手の腹巻も販売しています。薄手のもので良いので、ぜひ着用しましょう。
冬は汗を掻きにくいので、アイテムは素材にこだわらずに自由に選べます。
ポリエステルなど化繊は安価で軽く、保温効果が高いのが特徴です。汗が溜まりやすい、静電気が起きやすく、肌当たりがチクチクしやすいなど難点はありますが、安価なものなら数百円で買えるのは魅力です。
デザインも豊富で、シンプルな無地からカラフルなデザインまで自由に選べます。薄手からモコモコした生地までバリエーションも豊かで、温活しながら遊べるのも利点です。
ただし、雪かきやハードな運動、仕事などで冬でも汗だくになる方は、化繊や綿よりは、通気性に優れるシルクが理想です。汗を吸った肌着は強烈に体温を奪うので、すぐに着替えるか、すぐに乾くシルクの肌着を着用しましょう。
化繊の腹巻でかゆみが出る方は、シルクの下着の上から着用すれば、かゆみが軽減します。価格は高いですが、シルクのキャミソールを1枚持っておくと一年中重宝しますよ。
手足の先が冷えるときは「手の甲」「足の甲」を温める
手先や足指が氷のように冷たくなるのが、冬の悩みになりがちです。
ちゃんと腹巻やレッグウォーマーを付けても、手足の先が冷えるのはなかなか改善しないこともあります。
すばやく手足の先を温めたいときは、手の甲、足の甲を温めるとすぐに温まります。
手足の甲には、指に向かって血流が流れる動脈が走っています。手足の甲から指に向かって動脈が分岐しているので、手足の甲を温めると温まった血液がすぐに指先まで届きます。
指先を直接温めるのも良いですが、手足の甲を温める方が効率的。手足全体が素早く温まります。足が冷たいときは足の裏を温めることが多いと思いますが、ぜひ「手足の甲を温める」を意識して下さい。
足の裏だけ温めても、甲が冷たいままではどんどん冷たい血液が指先に流れてきます。足裏だけ温めても効率は良くありません。
温め方は、自分に合う方法なら何でも構いません。
手湯や足湯ができれば良いですが、すぐに温めたいときはカイロがおすすめです。
使い捨てカイロ、レンジで温めるカイロなどさまざまな種類がありますが、手軽に使えるものなら何でも使えます。
熱湯対応のペットボトルに熱湯を半分入れ、残り半分に水を入れても代用できます。
低温やけどを防ぐために、温まったらすぐにカイロは外しましょう。
洗面台に40℃くらいの湯を貯めて、両手を3分ほど漬ける「手湯」も、手軽にできる温活です。
湯にアロマオイルを1滴垂らすと、良い香りに包まれてリラックス効果が高まります。
リモートワークなどで家にいるとき、仕事から帰った後などに良いでしょう。蒸気で乾燥した顔や喉が潤うので、美容、健康面にも良い習慣です。
手の甲を保温するためには、指のない手袋などで普段から保護するのもおすすめです。
足は、くるぶしを保温するのも効果的
足のくるぶし(かかとの上あたり)を保温するのも、足の冷えを改善します。かかとを保護するソックスや、長いレッグウォーマーをかかとまで伸ばして保護すると、冷えを防ぎます。
くるぶしの近くには三陰交という、婦人病に効果があるとされるツボがあります。冷え対策にも効果的なので、レッグウォーマーで保護するのがおすすめです。
三陰交は、内くるぶしから指4本分上がったところにあります。3つの経絡の合流点で、ここを刺激するだけで3つの経絡を刺激することができます。
三陰交を刺激する、いちばん効果的な方法はお灸です。三陰交はカイロなどで長時間温めるよりは、高温で一瞬だけ刺激したほうが良いとされています。
お灸を扱いたいときは、一度は鍼灸師に依頼して、お灸体験をすることをおすすめします。セルフケアの方法なども教えてくれるはずです。(鍼灸は、セルフケアよりもプロに全身をケアしてもらうほうがより効果的です)
お灸は熱いと感じる前に外しましょう。これでも十分効果があります。
地域によっては温かい日も!外出前に気象予報の確認を
温暖化の影響で、一部の地域では12月でもコートなしで活動できる日が増えています。
さすがに日本の台風シーズンは終わりましたが、今年は11月下旬まで台風が発生しました。
これからも乾燥しがちな冬には珍しい、湿度が高い日が増えることが予想されます。
気温があまり下がらず、湿度が高めの日は腹巻とレッグウォーマーだけで十分保温できることもあります。まだ初冬で気温の変化が激しいので、毎朝気象予報を確認して、臨機応変に温活対応をしましょう。
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