妊活中は、カフェインの過剰摂取が良くないことは広く知られています。それならノンカフェインのハーブティーは良いのでは?と考えるかもしれません。
しかし、ハーブにもさまざまな成分が含まれているため、中には妊活中に控えた方が良いものもあります。
妊活中に控えたいハーブティーには、薬の作用を弱めるはたらきがあるセントジョーンズワートや、子宮の収縮や筋肉のけいれんを起こすおそれがあるセージなどがあります。
ここでは薬と併用が禁忌とされるハーブティーや、なるべく控えた方が良いとされるハーブを紹介します。
妊活中はカフェインを控えるためハーブティーを選びがちですが、ハーブにも薬との相互作用や妊娠への影響が指摘されるものがあります。特にセントジョーンズワートは、女性ホルモン剤や抗凝固剤、抗うつ薬などの効果を弱め、副作用を強める可能性があり、大量摂取では性機能不全や胎児への影響も示唆されています。セージもツヨンという成分を含み、大量摂取で発作のリスクがあるため妊活中は控えるのが無難です。一方、ハトムギは俗説ほど危険性は証明されておらず、通常量であれば問題ないとされています。ただし麦角菌汚染には注意が必要です。ブレンドティーには避けたいハーブが含まれることもあるため原材料を確認し、麦茶など安全性の高い飲料と併用しながら、過剰摂取を避けて楽しむことが大切です。
セントジョーンズワート(セイヨウオトギリソウ)
西洋では古代ギリシャ時代から活用されているハーブです。イライラや落ち込みを改善して心を穏やかにする、傷の治癒など、さまざまな用途で使用されていました。
妊活中のストレスで不安定になりやすい精神状態に良さそうなハーブティーに見えます。
しかしセントジョーンズワートは薬と併用すると薬の効果を弱め、副作用を強めてしまうおそれがあります。
不妊治療でよく使われるエストラーナテープやデュファストンなど女性ホルモン剤、不育症治療で服用する抗凝固剤(血液をサラサラにする薬)のワーファリン、血中の悪玉コレステロール値や総コレステロールの値を下げるスタチン系薬、抗うつ剤などの効果を妨げることが知られています。
さらに、大量に摂取すると性機能不全や不眠、倦怠感、胎児の先天性異常などのリスクが示唆されています。
ハーブティーの中でもセントジョーンズワートは禁忌が多いため、どうしても飲みたいときは主治医と相談した上で判断しましょう。
セージ
シソ科の植物で、肉料理に使う香辛料で有名です。ハーブティーにも活用され、口内炎やのどの痛みなどを緩和すると考えられています。
しかし、セージに含まれるツヨンという成分は、大量摂取すると発作を起こすおそれがあります。妊娠中に大量摂取するのは慎重にすべき、という意見もあるため、できれば妊活中から控えた方が良いでしょう。
香辛料としてごく少量食べるならリスクを減らせると考えられますが、ハーブティーや生葉のセージをサラダなどで大量摂取するのは、避けた方が無難です。
参照:厚生労働省eJIMセージ
ハトムギなどは控えるべき?
逆に、俗説で妊娠中に飲むと良くないと言われるけれど科学的に危険が証明されていないハーブティーもあります。ハトムギは常識的な範囲で摂取する限りは流産、早産などのリスクを証明するものはないと言われています。毎日数リットルも飲み続けるなら別ですが、常識的な範囲で飲む限りは控える科学的根拠はありません。
小麦やハトムギには麦角菌という菌類が付くことがあり、これを食べると強い毒性で神経が侵され、手足の痛みや痙攣、呼吸困難などさまざまな症状が表れます。麦角菌が付着したハトムギは決して口にしてはいけません。
しかし、日本で流通するハトムギ茶は麦角菌の検査を行うので、そのリスクは少ないと考えられます。
どのハーブティーも大量摂取は控えて、ブレンドティーに注意
ハーブティーは1種類だけでなく、数種類以上のハーブがブレンドされたものがあります。もしブレンドのハーブティーを貰ったり買う時は、原材料をよく確認しましょう。なるべく避けたいハーブが入っていることがあるためです。
同じものばかり飲まずに、水や麦茶など、より安全とされる飲料と交互に飲むなど、飲み方を工夫していきましょう。日常的に飲むなら麦茶など、シンプルで飲み慣れた物を選ぶと安心です。麦茶は伝統的に飲まれるノンカフェイン飲料です。迷ったときは「妊娠中も問題ないとされるものを選ぶ」ことを心がけましょう。
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