避妊や生理痛の負担を軽減することを目的として、ピルを服用している女性もいます。
ピルを服用していると月経が来ない状態を保つことができます。
ピルには排卵が終わった状態にするホルモンが含まれているため、ピルを服用していると体は排卵をしなくていいと思い込みます。
排卵がなくなるということは、卵子が減らないのでは?と思う人もいますが、ここにはちょっと誤解があります。
排卵がないことでその分の卵子は確かに減らないのですが、そもそも排卵をしなくても卵子は毎日30~40個はなくなっていきます。
年齢を重ねていくと卵子の数が減少していくだけでなく、卵子の質も低下していきます。
そしてピルを服用していたとしても、卵子の質の低下を防ぐことはできません。
ピルを服用しても年齢を重ねていくと妊娠はしにくくなります。排卵はなくなるのですが、卵子は毎日30~40個はなくなっています。そしてピルには卵子の質の低下を防ぐ効果はありません。
しかし、ピルを服用することで不妊の原因になる「子宮内膜症」を予防する効果があります。
子宮内膜症は、本来子宮の内側にしか存在しない子宮内膜という組織が、子宮以外の卵巣などにできてしまう疾患です。
子宮内膜症の「エストラジオール」という女性ホルモンの活動と関係しているのですが、ピルを服用することで排卵が止まると「エストラジオール」の働きが抑制されるため、子宮内膜症を予防することができます。
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