妊活をサポートする初秋の冷え、暑さ対策

妊活コラム

9月は残暑と秋の風、そして台風が押し寄せる慌ただしいシーズンです。
2024年は8月末ごろから台風が次々と生まれ、台風10号は日本にも大きな被害を与えました。
被災して妊活を一次中断せざるを得ない状況になるかもしれませんが、災害時は命を守ることを第一にして、普段から備蓄品を備えましょう。

台風がない時期では、朝晩の冷えが始まる時期です。
真夏には休んでいた腹巻やレッグウォーマーが、就寝時に復活させる時期でしょう。
ただ、まだ熱帯夜が続いている地域もあります。日ごろから天気予報を確認して、暑い日は外しましょう。
わずかな天候の差を機微に感じ取り、臨機応変に対策する習慣は妊娠中、出産後にも役立ちます。

朝晩冷える日は、寝る時だけ腹巻、レッグウォーマーを付けましょう

地域によりますが、9月は朝晩だけでも冷える日が増える時期です。
近年は異常気象で10月になっても暑い日が続きますが、昼間は暑くても朝晩は涼しい日は徐々に増えていきます。
日中の冷え対策は8月同様でも問題ないですが、寝る前だけは寝苦しくない範囲でレッグウォーマーや腹巻を付けましょう。

ただ、寝汗を掻いて寝苦しくなったら本末転倒です。寝汗で冷えが悪化するので、無理に付ける必要はありません。少しでも熱いと感じたらすぐ外しましょう。
高額ですが、レッグウォーマーや腹巻はできれば薄手のシルク素材がベスト。保温と水分調整を同時に行える素材です。予算の範囲内でご検討下さい。
難しい場合は薄手の綿(コットン)素材もおすすめです。綿は過度に温めず、程よい保温能力があります。

冷たいものは程々に!常温~温かいドリンクを飲む習慣を

8月は気温が35℃を超える日が多かったので、熱中症予防で冷たいドリンクを解禁する時期でした。
9月も引き続き気温が高い日が続いています。8月同様の気温の時は熱中症予防を最優先して、冷たいドリンクや食事を積極的に摂取しましょう。
しかし、そこまで暑くない日や朝晩は涼しい日が増えるので、そろそろ冷たいドリンクから離れる時期に差し掛かっています。
涼しい日は今のうちから常温~温かいドリンクに切り替えて、冷えを防ぐ対策を行いましょう。つい習慣でアイスコーヒーを飲むこともあると思いますが、熱中症警戒アラートが発動している日以外は避けた方が無難です。

温かいコーヒーや紅茶は本来の香りや味わいが楽しめます。「水分補給やのど越しを楽しむ」から、「味や風味を楽しむ」意識に切り替えていきましょう。

食事も冷やし中華や冷うどん、そうめんは徐々に卒業して、熱いメニューに切り替えましょう。
讃岐うどんなら、冷たい麺に熱い出汁をかけた「ひやあつ」などがおすすめです。程よい温度になった麺は独特のコシが和らぎ、少し柔らかめになります。



台風や地震に備えましょう。備蓄品のチェックと梱包の確認を

妊活と被災は直接関係ないと考えられがちですが、妊活は命と健康、安定した日常があってこそ続けられます。
日常を破壊する天災に備えるのも、広義の意味では妊活と呼べるでしょう。

9月からは台風に被災する可能性が上がります。
妊活を続けるためにはまず生き延びなければいけません。被災してもご夫婦や家族で過不足なく生活するためには何が必要か、水や食料、携帯トイレ、雨具などを今一度確認しましょう。

無事に逃げられても、被災先で感染症に罹患するケースも後を絶ちません。集団避難施設は新型コロナウイルスやインフルエンザ、ノロ、大腸菌など多くのウイルスや細菌が蔓延しやすい環境です。
マスク、お手拭き、消毒用アルコール、使い捨て手袋など、感染から身を守る備えも行いましょう。ノロウイルスにはアルコールが効かないので、キッチンハイターなど次亜塩素酸も予備で置いておくと安心です。

しっかり動き、寝る習慣を取り戻す

温度は相変わらず高いですが、今の時期は湿度が低くなります。
スポーツをするには絶好のシーズンです。外を歩くだけでも立派な運動なので、気候が良い日は外に出て動きましょう。
自転車でいつもと違う道を走る、身近だけど行ったことがない地域に遠出するのも、良い刺激になります。

夏は寝苦しくて睡眠時間が途切れがちだった方も少なくありません。
秋になり、寝苦しいと感じるほど湿度が高くない日が続くと、やっと安眠できる環境が整います。無理のない範囲で定期的な時間に寝て起きる習慣を付けましょう。
女性ホルモンは睡眠中に分泌されます。安眠できないとホルモンバランスが乱れるおそれがあり、妊活の妨げになるかもしれません。

健康な女性でも、ちょっとしたトラブルで一時的な排卵障害になることは珍しくありません。健康でも1年に1度は黄体化未破裂卵胞(LUF)という排卵障害が起こることが知られています。
低確率(5~10%ほど)のLUFは避けるのが難しいですが、それ以外の要素で排卵障害の確率を上げないためにも、無理のない範囲で安眠できる環境を整えましょう。



参考サイト

大川産婦人科・高砂分院 卵巣性排卵障害

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