ひと昔前には「女性は身体を冷やしてはいけない」と言われていました。女の子は夏でも毛糸の下着や腹巻を履かせていた家庭があったほどです。
しかし昨今の温暖化で、いつでもどこでも冷え対策をするリスクが上がっています。無秩序に温活をしていると、熱中症のリスクが上がってしまう時代です。
しかし、冷え対策を完全に放棄していいとは限りません。夏でも就寝時やクーラー、送風がよく効いた空間に長時間いる場合は、汗ばまない程度に温活を続けたほうが良いでしょう。
夏の温活について、気候変化を踏まえて「必要な場面だけ賢く行うべき」という内容をまとめた記事です。昔より気温が1〜2℃上昇した現代では、常時の温活は熱中症リスクを高める可能性があります。一方で、就寝時や冷房の効いた空間では身体が冷えやすく、足首を中心に薄手のレッグウォーマーなどで最低限の保温が必要とされています。冷気は足元に溜まりやすいため、室内では空気を循環させつつ、まず足首から保温することが効果的だと解説しています。
なぜ「冷えは大敵」と言われてきたのか
昭和の時代は現在より寒かった、という話を聞いたことがあるかもしれません。実際に、日本の平均気温は100年あたり約1.4℃上昇しています。
たかだか1.4℃、と考えがちですが、気温上昇に地域差があること、特に都市部はヒートアイランド現象が発生し、気温上昇が激しいことは見逃せません。
たとえば大阪府は、100年前に比べて平均気温が2℃も上昇しています。
昔は現在より涼しい地域が多く、夏でも30℃を超える日は数えるほど、という年も珍しくありませんでした。
小学生は夏のプールの水が冷たくて、みんな唇を紫色にして震えていた、という話を聞いたことがあるかもしれません。プールの授業中には熱中症に注意しなければいけない現在では信じられない話ですが、昔は今より涼しい気候でした。
年平均気温が1~2℃上昇するだけで、これだけ気候が変わってしまうのです。
夏でも温活、という習慣は、この時代の習慣です。現在では合わないところがあります。
蒸し暑いときは腹巻もレッグウォーマーも脱ぎ、アイスコーヒーなど冷たい飲み物を取り入れながら、熱がこもらないようにしましょう。
就寝時だけは最低限の温活を
しかし、これは起きている間の話です。就寝中はタオルケットを剥がして寝てしまうこともあるため、目覚めるまでに身体が冷えすぎてしまうことがあります。
起きていれば、冷えを感じたら適度に調整できますが、寝ている間はそうはいきません。
眠る前には、足首に薄手のレッグウォーマーをつけておくことをおすすめします。
ただ、レッグウォーマーの内部が汗で濡れる場合は、合っていない可能性があります。適度に汗が蒸散せず、肌に残ったままだと、かえって身体を冷やしてしまいます。
吸湿性・放湿性に優れた薄手のシルク100%のレッグウォーマーが理想です。少し価格は高いですが、面倒な調整をしなくても良いので、満足度の高い買い物になるでしょう。
入手が難しい場合は、薄いコットン(綿)でも構いません。
保温は下(足首)から上(胴、手首、首)に
気温が35℃以上のときや、それ以下でも湿度が高くジメジメすると感じるときは、過度な温活は控えて身体を冷やすことを第一に実践しましょう。
サンダルでも良いし、冷たいコーヒーや紅茶を飲んでも問題ないでしょう。腹巻やレッグウォーマーなど保温性の高い衣類は脱いで、できるだけ涼しく過ごしましょう。
しかし、冷気は部屋の下に溜まりやすい性質があります。顔は暑いけれど足元はひんやり冷えていることは珍しくありません。
特に、空気の対流がない密閉空間では、冷房の冷気がどんどん下に溜まっていきます。
自宅で冷房をかけるときは、できるだけ空気を対流させることと、足元だけでも保温することをおすすめします。
・サーキュレーター、扇風機などで部屋の空気を動かす
・裸足で良いので、足首までの短いレッグウォーマーを履く
室内ではこの2つを守るだけでも、過度に身体を冷やすことを防げます。
冷房をかけた部屋は密室になりがちなので、定期的に窓を開けて換気することもおすすめします。適度に外気を入れることで、過度に室温を下げることを防げます。
足元が冷えると感じたらレッグウォーマーを着けます。
それでも冷えると感じたら腹巻を着け、それでも収まらない場合は手首、首の順に保温しましょう。
冷房環境では足元から冷えを感じる方も少なくありません。まず足首だけでも保温してみるとよいでしょう。真夏でもレッグウォーマーは持ち歩き、冷房で汗が引いてから着用するのがおすすめです。
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