卵子と精子が出会えば必ず妊娠するということではありません。
受精卵が子宮に進み、子宮内膜にしっかりとくっついて初めて妊娠となります。
このことを理解しておくと不妊治療で行う検査がなぜ必要なのかを理解しやすくなります。
受精は精子が卵子の周りを覆う透明帯をやぶって卵子と出会うことで成立します。
受精した卵子は精子によって破られた透明帯を閉じることで他の精子が侵入してくることを防ぎます。
このとき卵子と精子の核同士が合体し、赤ちゃんのDNAのセット「ゲノム」が出来上がります。
ここから赤ちゃんの身体をつくるための細胞分裂が始まり、「胚」が成長しながら卵管から子宮へと運ばれていきます。
受精卵から4~5日かけて子宮にたどり着くと厚くなった子宮内膜に埋もれ、そこに安定して「着床」します。
ここまできてようやく「妊娠」が成立します。妊娠が成立するまでには受精してから1週間ほどの時間がかかります。
市販の妊娠検査薬は妊娠を継続するために必要なホルモンである「ヒト絨毛性ゴナドトロピン(hCG)」を尿から検出して妊娠を判定するものです。
妊娠検査薬では受精後2週間くらいで妊娠の判定ができるようになります。
卵子と精子が出会えば妊娠するものではありません。
受精してから着床してはじめて妊娠します。
受精してから着床してはじめて妊娠します。
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