年末から立春(節分)の2月3日ごろまでは、一年でいちばん寒い時期とされています。
冷えは妊活にとって良くないので、しっかり対策をして保温に努めましょう。
しかし、ただ厚着を着る、重ね着をするだけでは汗が溜まり、冷えた汗が身体から体温を奪うリスクがあります。
特に保温が必要な要所を温める、保温下着の素材にこだわるなどで対策できます。
重点的に保温する部位は「足首」
冷気は温かい空気に比べて質量が重く、地面に溜まりやすい性質があります。
頭は暑いのに足元が冷えるのはこのためです。
首、手首、足首など、「首」と付いた部位は、特に冷えが入りやすいと考えられています。首、手首の保温も大切ですが、まずは「足首」を冷えから守りましょう。
ストッキング、スパッツの上にレッグウォーマーを履くだけでも大きな保温効果が期待できます。
できれば足首だけでなく、すねを保護する長いレッグウォーマーがおすすめです。
すねを冷やすとこむら返りなど、痙攣を起こすことがありますが、ロングレッグウォーマーですねを保温すると再発を減らせます。
妊活とは直接関係ないですが、冷えが原因のこむら返りで困っている方はぜひご検討下さい。
足の冷え対策で厚手の靴下を履く方もいますが、靴下のゴムで足首を締め付けられるので、血行が悪くなる=冷えが悪化する可能性があります。
レッグウォーマーを履くのが難しい方は、ゆるいゴムの靴下で足首を保護しましょう。
レッグウォーマー、靴下は、冬季の寒い時期ならどのような素材でも構いません。
ただ、アクリルは肌を痛めたり静電気の原因になることがあるので、できれば綿、ウール、シルクなど天然素材がおすすめです。
腹巻で胴体を温める・手首、首の保温も
足首と並んで保温したいのは胴体です。特にお腹は冷えやすいので、薄手でも良いので腹巻をするのをおすすめします。
最近は若い女性向けのかわいい腹巻がありますが、見た目にこだわりがなければ安価で高品質な紳士用腹巻がおすすめです。
紳士服のコーナーに1,000円程度で丈が長い、綿やウールなど天然素材を使った腹巻があります。薄い綿でも意外と温かく、妊活をする女性も活用できます。
紳士向けは腰が細いので、1サイズ大きなものを選ぶと快適に付けられます。胸からお尻あたりまですっぽり覆うロング丈なので、とても快適です。
腹巻は直接肌に触れるので、できれば綿やウールなど天然繊維がおすすめです。しかし、これらの素材は汗が籠って冷えの原因になることがあります。
高額ですが、屋外で汗をかく機会があるならシルク製の腹巻が理想です。薄手でも驚くほど保温性があり、適度に汗の水分を放出します。
シルク製なら冬だけでなく、一年中装着ができます。予算に余裕があればぜひご検討下さい。
手首を温めるには、アームウォーマーか丈の長い手袋がおすすめです。
手の冷えは、手の甲から手首を温めることで緩和されます。意外と手の甲は冷えやすい場所なので、積極的に保温したい部位です。
指先がない手袋なら日常の作業にも支障がありません。特に、デスクワークなど手先を使う作業をする方は、指先のない手袋がおすすめです。
自宅の部屋での保温対策
室内の寒さ対策は、暖房器具があれば解決するとは限りません。
温かい空気は上に溜まりやすく、暖房を入れても足元が冷え冷えしたまま、ということはよくあります。
最近のエアコンは高性能で、部屋の温度を自動感知して下部から温める風を送る機能があります。しかし、それほど高性能なエアコンがなくても対策はできます。
室内で過ごすときはサーキュレーターを上側に回して、冷気を下に溜めない、冷気を上に流す工夫をしましょう。扇風機でも代用できます。
部屋の上部が冷えると寒さを感知しやすく、適温まで温度を上げる対策が出来ます。
もし床暖房があれば、夜間だけでも付けると底冷え対策になります。足元が温かいと緊張がゆるみ、血流が回復しやすくなります。
複数人と室内にいる時は適度に換気をして、感染症予防対策をしましょう。最低限、1時間に一度は換気することが推奨されています。
筋肉を適度に動かして、内部から熱を生み出す
体温を作る原動力は食事と適度な運動です。
運動と言えばジムに通う、外でジョギングやウォーキングをする、というイメージがありますが、寒空の中でいきなり慣れない運動をするのはリスクがあります。
筋肉の中でも、太ももの筋肉は特に大きく、動かすとエネルギーを生み出しやすい場所です。室内でもスクワットや、椅子に座って足の上げ下げをするだけでも冷え解消に効果が期待できます。たとえ座っていても「足を動かす」(特に、太ももを動かす)ことを意識して、数分ほど動かすのがおすすめです。
自転車を漕ぐことも、太ももに大きな負荷をかける運動になります。自転車で通える距離なら、電車通勤を自転車通勤に替えるだけでも立派な運動になります。
寒い時期は部屋に籠りがちになりますが、ぜひ身体を動かすことも意識して、血流を良くして乗り切りましょう。
コメント