無料で打てる期間はあとわずか!妊活中にコロナワクチンを打つほうが良い理由

妊活コラム

あまり周知されていませんが、間もなく新型コロナワクチンの無料接種が終了します。

令和6年3月で新型コロナワクチンの公的補助が終わり、4月以降は自費になります。(自費接種の開始は秋ごろ開始を予定しています)
現在のところ、60歳以上の重度の基礎疾患者と、65歳以上の高齢者には一部補助がありますが、子供を含む若い世代は原則全額自費になる予定です。
自治体や企業での補助があるので接種価格は未定ですが、アメリカでは完全自費で1回2万円ほど。
日本でも自治体や企業の補助がなければ、同様の金額になるかもしれません。

今までは市町村から接種のお知らせが届きましたが、今年の4月からは自腹を切って接種するか否か選択しなければなりません。
なぜ無料接種期間中にコロナワクチンを打つほうが良いのか、ご紹介します。

妊活中にコロナワクチンを打つほうが良いのは、妊娠の可能性が高いため

なぜ妊活中にコロナワクチンを接種したほうが良いのでしょうか。それは、妊婦になる可能性が高いためです。
妊活は妊娠、出産を目指す活動です。次の周期には妊娠している可能性がある以上、妊活中は「プレ妊婦」と考えて行動すべきでしょう。

健康な若い女性でも、妊婦は高齢者や基礎疾患者と同じく、新型コロナのハイリスク群に入ります。妊娠していなければ軽症で済んでも、妊娠中は重症に陥りやすくなります。
なお、この「重症」というのは「ICUで命を落とすかもしれない」「深刻な後遺症を高い確率で残す」という意味です。たとえ命が助かっても重度の間質性肺炎などを患い、一生治らないこともあります。
お腹の子とご自身を守るためにも、ぜひ早期の接種をご検討下さい。

ちなみに妊娠中に接種すると赤ちゃんにもウイルス抗体が移り、産まれて6か月間は新型コロナに感染しても重症化しにくくなります。
令和6年4月以降の接種は秋ごろから始まる予定のため、タイミングが合わないかもしれませんが、もしタイミングが合えば妊娠中も接種をご検討下さい。



母体がコロナ感染をすると、子供の呼吸不全、神経発達障害などを起こすことがあります

ワクチンはあなた自身だけでなく、お腹の赤ちゃんを守る効果もあります。逆に言えば、お母さんが新型コロナに感染すると健康を損ねる可能性が上がります。
どの程度の被害が出るか、全容はまだ解明されていません。しかし、つい先日に「母体の感染により、赤ちゃんが気管の炎症による呼吸不全を起こしやすい」という結果が報告されました。

出典:Respiratory distress in SARS-CoV-2 exposed uninfected neonates followed in the COVID Outcomes in Mother-Infant Pairs (COMP) StudyOlivia M. Man, Tamiris Azamor, Mary Catherine Cambou, Trevon L. Fuller, Tara Kerin, Sophia G. Paiola, Jessica S. Cranston, Thalia Mok, Rashmi Rao, Weiqiang Chen, Jae U. Jung, Viviana Fajardo Martinez, Suan-Sin Foo & Karin Nielsen-Saines

これは、赤ちゃんにコロナ感染したわけではありません。コロナウイルスは胎盤でブロックされるので、直接赤ちゃんに感染しにくい構造になっています。
しかし、胎盤がコロナ感染で炎症を起こし、その悪影響が赤ちゃんに伝わると考えられています。

新型コロナは感染しても、ほとんど症状が現れない人が一定数います。(不顕性感染といいます)
公共の場でマスクを着けることが望ましいのは、不顕性感染者がウイルスをまき散らすことを防ぐ意味があります。不顕性感染でも後遺症は一定確率で起こるため、「症状が出ないならいいや」と無頓着ではいられません。
呼吸不全を起こした赤ちゃんの母のうち、85%が不顕性感染か軽症の患者でした。母体が問題なくても赤ちゃんに悪影響が出るのが、新型コロナの恐ろしいところです。
ワクチンを接種すると、このリスクを1/3まで減らすことができます。

さらに恐ろしいのは赤ちゃんの神経発達の遅れを引き起こす点です。
ブラジルの統計では、妊娠中にコロナに感染すると、赤ちゃんの神経発達障害が発生しやすいことが分かりました。
その確率は高く、生後12ヶ月以内の間に20.3%が神経発達の遅れが生じるという、衝撃の結果でした。
感染していない場合は5.9%なので、4倍近い増加率です。

ブラジルは日本とはワクチンの種類や接種率が異なることは考慮すべきですが、もしワクチンを1年以上接種していない、もしくは一度も接種していない場合は、この数値に近い確率で起こると考えられます。

ワクチンの定期接種で、「免疫のアップデート」を

コロナウイルスはRNAウイルスという種類のウイルスです。
RNAは変異しやすく、感染を繰り返すたびに変異し、より人間に感染しやすいように進化する性質があります。
そのため、コロナワクチンも最新の流行株に対応したものを、定期的に打つ必要があります。たとえ流行株とは別のワクチンでも、重症化を防ぐ作用はあります。
最低でも一年に一度はワクチンを接種して、「免疫のアップデート」をすると重症化を大幅に減らすことができます。しかし1年を超えると重症化予防の力すら失い、ワクチン未接種とあまり変わらないほど防御力が低下します。
ぜひ無料接種期間の3月末までに接種して、免疫のアップデートを行いましょう。

デルタ株のころまではワクチンの効果が非常に高かったですが、オミクロン株は免疫をすり抜ける力が強く、発症予防の効果は期待できなくなりました。
しかし、重症を減らす効果は高く、これからの人生で大きな助けになるでしょう。

今は日常生活をしているだけでも、いつでもコロナ感染するか分からない時代です。
感染しても軽症で終わらせる、後遺症をできるだけ残さない、将来産まれてくる赤ちゃんのためにも、接種をご検討下さい。



参考サイト

産婦人科クリニックさくら 妊婦さんのコロナ感染により、赤ちゃんの神経発育遅延が増えた報告があります。〜

厚生労働省 新型コロナワクチンQ&A

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